映画「ラーゲリより愛を込めて」FROM SIBERIA WITH LOVE 〈第32回〉
映画『ラーゲリより愛を込めて』FROM SIBERIA WITH LOVE パンフレット、2022年 この映画は、第二次世界大戦後、シベリアの収容所であるラーゲリで捕虜となるも、希望を捨てずに生き続けた山本幡男さんの熾烈 […]
『忍者学大全』山田雄司編〈第31回〉
山田雄司編、三重大学国際忍者研究センター監修『忍者学大全』2023年、東京大学出版会 本書は、2012年10月から開始された三重大学伊賀連携フィールド「忍者・忍術学講座」で講義をされた講師の方々の論文が掲載されている。フ […]
『ウクライナ戦争』小泉 悠〈第30回〉
小泉 悠『ウクライナ戦争』(ちくま新書1697)、2022年12月10日、筑摩書房 2023年2月23日 開戦から1年が経った。開戦当時は、「長期戦にはならないのでは」との見立てが有識者の間でも語られていたが、現実 […]
「ロシア巡る緊張緩和 戦争放棄へ、被爆国の責務」〈第28回〉
朝日新聞 私の視点「ロシア巡る緊張緩和 戦争放棄へ、被爆国の責務」千田悦子(元国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)職員) 2022/03/24 「ロシアのウクライナ軍事侵攻で世界が震撼し、西側諸国がこぞってウクライ […]
「新緑の大和路をゆく」 『サライ』立夏特大号〈第27回〉
『サライ』立夏特大号「新緑の大和路をゆく」2022年6月号、小学館 雑誌『サライ』は、興味深い特集がある時に購入して愛読している。 6月号の大特集は、奈良大和路。 「新緑の奈良大和路」をゆく ~万葉集・仏閣・古墳 […]
『ジヴェルニーの食卓』原田マハ〈第26回〉
原田マハ『ジヴェルニーの食卓』集英社、2015年 マティス、ドガ、セザンヌ、モネ 原田マハさんは、平凡な人に理解しつくせない「何かが違う」4人の芸術家を、その周りにいた人々の眼を通してこの本の中で描いている。近代美 […]
「危機下の憲法記念日 平和主義の議論深めたい」〈第25回〉
毎日新聞「社説」、「余禄」など 毎日新聞朝刊(大阪本社)2022/5/3 憲法記念日 各地では、護憲、改憲を訴える団体がそれぞれ街頭集会などをひらいて主張が繰り広げられている。 憲法の改正については、国民の関心が高まり […]
『物語 ウクライナの歴史 -ヨーロッパ最後の大国』黒川祐次〈第24回〉
黒川祐次『物語 ウクライナの歴史 -ヨーロッパ最後の大国』中央公論社、2002年 この本は、1991年にウクライナが誕生して約10年後に著された本である。著者の黒川氏は元駐ウクライナ大使を務められている。 スキタイの興 […]
信長が愛した黒人侍「弥助」の謎 伊東潤・ロックリー・トーマス <第11回>
伊東潤・ロックリー・トーマス『文藝春秋』2021年8月号 弥助は、16世紀中頃のアフリカに生まれ、イエズス会宣教師アレッサンドロ・ヴァリニャーノとともに来日。織田信長に仕え、本能寺の変に巻き込まれるも明智光秀に命を救わ […]
近世の西坂本と中世の西坂本 ーその2ー 国史大辞典 <第3回>
根来寺の門前町であった近世の西坂本における埋蔵文化財の調査事例から検討すると、中世の街並みは近世の街並みよりもその範囲が小さかったと推察される。また、鉄砲鍛冶が行われていた遺構なども検出されてはいない。埋蔵文化財の調査事 […]